重さを支える耐力壁の不足

2011.10.28

「ホントに風が吹いただけでグラグラと揺れるんです」、Sさん(40代)は建売住宅に入居して、家が揺れることに気がつき、専門家に見てもらうことにした。そこで発覚したのは、2階の重さを支える耐力壁の不足だ。耐力壁が不足しており、2階の重さに1階が耐えられない状態だったのだ。耐力壁とは、地震時に発生する地震力や、台風時に発生する風圧力に建物が耐えられるように、設けられるものだ。こうした問題は「よくあること」だというのはとある施工業者。

[参考]
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「コストカットのために1人の工事監理者が6〜7軒の物件のチェックを受け持つことが日常茶飯事になっています。しかし、工期は圧縮が大前提、このために、監理者の目の届かない時でも、重要な作業を進めてしまう。図面には耐力壁の指定があるのに見落として、普通の壁を組んでしまうことも起きる」ここには現場では何も考えずに、図面を組み立てることだけを求めているプレカットエ法の弊害がある。プレカットエ法とは、全ての木材加工をコンピュータ制御による機械で行う工場生産システムのこと。それまでは木材の加工は、大工が現場で行っていた。しかし、コスト削減のために現場では、木材の加工は行わない。施工マニュアルに忠実に組み立てる作業だけが求められるようになってきたのだ。