奔騰し続ける地価と地代の関係

2011.11.04

統制地代の影響もあって、地代は地価に比べて不当に低い水準におかれているケースが多いことは事実だ。しかし、地価から地代を割り出したり、地代から地価を割り出すなどといっても、それはあくまで計算上の答えであって、そんなものはまったく現実味をもたないし、比較にもならない」とロをそろえていう。だが地価、地代、平均的利子率3者の間には明らかな法則性がある。法則とは事物相互間の客観的関係だから、この地代と地価の乖離現象は、多くの地主たちがいうように、現実味をもたない(いいかえれば法則性はない)のではなく、法則性をねじまげている現実がおかしいのである。

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法則性大きくねじまげている要因は、とりも直さず異常な速度で上昇し続ける地価奔騰現象そのものなのである。以上の実態は何を物語るか。地代は奔騰し続ける地価の動きを決してそのまま反映していないという、まさにそのことを立証している。現実の地価は大体において地代法則を反映していない。地価は投機に支配され、このために地代との乖離をますます拡大するのである。地代はこの乖離を埋めようとして、あらゆる術策−魔術(追加地代形態)を考え出して地価を追いかける。日常化した投機がまたぞろ地価を上へ引き上げる。またまた乖離が生まれ、地価に対する地代の追いかけが激化する。スパイラルにくり広げられるこの循環運動が、地価奔騰の一因をかたちづくっているのである。