上の階からの騒音は、空気の粒子がコンクリート床を通りぬけてくるわけではない。上の階で床に与えた衝撃によって床が振動し、これが音源となって裏側に音を放射する。これが固体音であって、騒音問題を引きおこしている音の大半は、この音である。床から生じる音は床衝撃音とよばれ、重量衝撃音と軽量衝撃音に分類される。前者は、子どもが跳びはねるなどの重低音で、振動しにくい床ほど遮音性がいいことになる。振動しにくい床とは、コンクリートのような密度が高い材料でつくられた床厚が大きい床である。後者は靴音などの比較的高い音で、床の仕上げ材にフローリングとよばれる化粧合板を使用した場合に、このような音を出しやすい。フローリングは、ダニ防止の面から人気があるが、問題も多い。音の発生は、フローリング材の等級と床の構造によって左右される。新築マンションの場合には、これらの点をあらかじめ考慮しているので、騒音のトラブルは少ない。
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